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No 122
Date 2008・04・23・Wed
拉致られる・・・?西に向かって走り出したタクシーが、ダウンタウンの南にあるホテルに向かうためには、左折しないといけないはずなのに、このドライバーは右折して北へ向かったのだ。
"アレッ?反対方向じゃないの?" でも、ダウンタウンの北側にもフリーウェイが走っているから、渋滞を避けて、そこから回るのかな?・・・と思っていると、右手にある、大きなスーパーマーケットの駐車場へ入って行くではないか ![]() "なになに?どこへ行くのよ" ・・・と、訳が分からないで前方へ体を乗り出していると、タクシーは駐車場で停車し、右手のスーパーの中から一人の男が走ってきて、勝手にドアを開けて助手席に乗り込んできた。 "誰なんだよコイツ?" ![]() 同じメキシコ系のようだが・・・乗り込んできた男と英語ではない言葉で話しを始めた。そして後ろを振り返り、私に向かって「コンバンワ、ゴメンナサイネ」と、たどたどしい日本語で話しかけてくる。 ドライバーは話をしながらクルマを発進させ、駐車場を出た。 "おいおい、こんなヤツを一緒に乗せて、どうする気なんだ?" 私の脳内コンパスでは、また東へ向かって戻っているはずだが、道が曲がりくねっているので、そのうちに方角は分からなくなってきた。 "ど、どこへ連れて行くんだよ〜いったい!" だんだんと動悸が激しくなってきた ![]() "ちょっと、ヤバい状況じゃない?" しばらくの間、薄暗い住宅街のようなところを走っていたと思ったら、ある辻を右折して人けのない暗い通りで停車した。 もう、この時には心臓がバクバクして、持っていたリュックを握り締めていた。 ![]() "あ〜やっぱり、N君と一緒に行動すればよかった〜" 言葉も通じないのに、いっちょ前に一人歩きなんぞするんじゃなかった。 身ぐるみ剥がされるんだろうか・・・でも撃たれるのだけはイヤだ〜 ・・・でも100ドルしか持っていないのは知っているはずだ・・・なんとか命だけは助けてぇ〜・・・と頭の中がグルグル回りだし、もう観念するしかないと思った、その時に・・・乗り込んできたヤツがドアを開けてクルマを下りた。そして外から私のほうを振り返って、「スミマセンデシタ〜」と言って、去って行った。 "ハァ?ナンダ?どういうこと?"結局、友達を家まで送ってやった・・・って、そう言うこと? ドライバーがクルマを発進させた後、フワーッと力が抜けてしまった。安堵感の中、後ろのシートに体を預けて、しばしボーッとしていたが、何で客が乗っているタクシーで友達を送るんだよ!段々とムカついてきた。 ![]() じゃあ、もういいから、早いとこホテルへ向かってくれ! ・・・と思っていると、今度は、道路沿いの小さなホテルの車寄せへ入っていく。 ドライバーは、フロントが見える玄関にクルマを横付けした。 「ノー、ノー、違う、このホテルじゃないよ!」とドライバーに言うと、手で制して、何やらテイクアウトの弁当が入ったレジ袋を提げて、一人でホテルに入っていく。 "今度は、いったい何なんだよ!" 見ていると、フロントで受付している女性に、弁当を渡しながら親しげに話しをしている。 さすがに温厚な私もキレてしまった。こいつ、客を何だと思ってるんだ! "この野郎、ええかげんにせぇよ! ![]() ![]() "しかし・・・この怒りを英語で・・・どう言えばいいんだ! ![]() |
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・・・でも100ドルしか持っていないのは知っているはずだ・・・なんとか命だけは助けてぇ〜・・・と頭の中がグルグル回りだし、もう観念するしかないと思った、その時に・・・乗り込んできたヤツがドアを開けてクルマを下りた。

