海外超初心者の中年ライダーが、海外エキスパートの後輩とともにバイクツーリング!凸凹コンビの行き当たりばったり旅日記。第一弾・トライアンフでオーストラリア東海岸!の次は、第二弾・ハーレーでアメリカ西海岸!
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海外超初心者の中年ライダーが、海外エキスパートの後輩とともにバイクツーリング!凸凹コンビの行き当たりばったり旅日記。第一弾・トライアンフでオーストラリア東海岸!の次は、第二弾・ハーレーでアメリカ西海岸!
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Wind of Queensland

海外超初心者の中年ライダーが、海外エキスパートの後輩とともにバイクツーリング!凸凹コンビの行き当たりばったり旅日記。第一弾・トライアンフでオーストラリア東海岸!の次は、第二弾・ハーレーでアメリカ西海岸!
No  96

夜明けのモニュメントバレー

外は星空きらきら煌く、静かなカイエンタの町。
あたりは、まだ真っ暗で寒さが厳しい午前5時半。
2台のハーレーのエンジンに火を入れて、再びモニュメントバレーを目指す。
昨日の夕暮れ時の寒さを覚えているので、上下とも防寒ウェアで対処しているので少しはマシだが、完全防備のつもりで走っていても、10分も走れば冷気で鼻水が出てくる寒さだ。

何とか、夜明け前に、昨日の撮影スポットに到着した。
少し風が吹く寂しい草原の中で、鼻をかみながら日の出を待つ。
まだ東の空には、下弦の月や星がまたたいているが、ちょうど日の出ラインとなるあたりに、邪魔になりそうな雲がたなびいている。
とりあえず夜明けには間に合った

鼻水をすすりながら待っていると、ゆっくりと太陽が昇ってきた。
オレンジ色の光のエネルギーが顔面に照射されるのが分かる。
モニュメントバレーの夜明けだ

あたりの平原に、朝の光が行き渡っていく。
日暮れの時と違って、日の出のほうが、ゆっくりと時が流れている感じがする。
まぶしい!

寒いから早く日が昇らないかなぁ・・・と自分勝手な思いで太陽を拝む。
風が吹いていて寒い!早く太陽が昇って欲しい

太陽全体が地平線から昇ったので、昨日、N君が行ったと言う、ユタ州との州境まで撮影スポットを移動してみた。そして、その先に、モニュメントバレーのビジターセンターまで続く道路が見えたので、行って見ることにする。
アリゾナ〜ユタ州境の表示

ゆるい上り坂を数マイル登って行くと、突き当りがビジターセンターだった。駐車場の受付も、まだ早朝で開いていない。一台の車が、入り口の料金所の前で窓口が開くのを待っているようだったが、お先に失礼して駐車場へハーレーを停めた。
駐車場へは二番乗りくらいだった

ビジターセンターの方から駐車場方面を振り返って、いま来た州境の方向を眺める。
ゆる〜い上り坂だったので、そんなに高低差がないと思っていたが、モニュメントバレー一帯を広く見渡すことができた。
そんなに高度差はないが広く見渡せる

ビジターセンターの建物へ歩いて向かい、東側のテラスから見えた光景がこれだ。
親指が出ているような手袋に見えるので、「ツーミトンズ」という、絵ハガキでも良く見る景勝地だ。
レイクパウエルあたりの景色を見た時もそうだったが、おそらく原始時代から変わっていないであろう風景を目の当たりにして、どこを走っていても、手つかずの自然が残っているアメリカという国の雄大さを、改めて感じる。
ツーミトンズ

大きなテーブルマウンテン状の、こうしたモニュメントも、ビジターセンターの周りを囲むようにそびえていた。
205.jpg

駐車場の料金所も開く時間になり、N君が料金を支払いに行ったら、わざわざ開く前に駐車していたのに、「マジメだね〜」みたいなことを言われたらしい。日本人は誠実なのだ!と胸を張って開いたばかりのビジターセンターへ入る。
とにかく暖かい飲み物が飲みたくて、贅沢にもツーミトンズを眺めながらコーヒーが飲めるレストランでモーニングと洒落込んだ。
ビジターセンター前に、日本人カップルがいた
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No  95

Kayenta(カイエンタ)の町

モニュメントバレーからの帰り道は、今回のツーリング初のナイトランだ。
しかも、ハイビームにして走らないと怖いくらいの真っ暗な道だ。前後を走る車もいない。直線路だから、まだ飛ばせるが、ローライダーのヘッドライトは小ぶりな為か、お世辞にも明るいとは言えない。

空を見上げると、一面の星空だ。バイクで走りながら星空を楽しめるなんて素晴らしい。
スピードメーター内に目線を下げると、淡いアンバー色のメーター照明の中に、グリーンの”6”が光っている。
20マイルほど走って、カイエンタの町の明かりが見えてきた頃には、体の芯まで冷え切ってしまった。

モーテルへ戻ってきた時は、もう午後8時前になっていた。今夜の部屋は奥の棟の2階だったが、部屋の下にハーレーを停めて、隣にあるレストランへ歩いて向かう。街中なのに星空が綺麗だ。
レストランの前に立つと、暗いのでよく見えないが、年季の入った古いレストランであることは分かる。中に入ると、ご年配のグループが談笑しながら食事を楽しんでいる。壁には若い時のジョン・ウェインの写真が大きく貼られていた。

メニューを見て、N君はリブステーキをオーダー。私は”特製”という文字にそそられて、「特製チキンフライドステーキ」を注文。なぜか私は”特製”という言葉に弱いんだよな。

パンクトラブルもあって、一時は断念しかけたが、当初の予定通りに、何とか夕陽のモニュメントバレーを見ることが出来た。先ほど見てきた光景に改めて感動し、明日の朝も、ふたたびモニュメントバレーの夜明けを撮影しに行こうということになった。

飲みながら二人で、明日の話をしながら待っていると、チキンカツの上にホワイトソースが乗ったものが出てきた。おお、凄いな、ボリューム満点だ。
これが特製チキンカツ。

お腹もいっぱいになり、モーテルへ戻ると、フロントからN君宛てに電話が入り、「お父様から連絡をするようにメールが入っています」とのこと。え?なんでこのモーテルに泊まっていることが分かったの?N君のお父さんって刑事だっけ?

明日の朝、夜明け前に撮影スポットに着こうとすると、午前5時半には出発しないといけない。
今夜は早く寝ようと、ビデオ日記を撮影してから、寝る前に歯を磨こうとしたら、私が持ってきたハミガキが終わってしまった。
N君が私のために、2日前、メスキートの町のコンビニで買ってくれていた”アメリカで一番ポピュラー”だと言うハミガキ「Crest」で磨いてみる。口の中でゴシゴシやっていると、この味、どこかで覚えがあるぞ・・・そうだ、思い出した!”ルートビア”の味だ!

■第四日目(10/8)の走行距離・・・237マイル(378km)
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No  94

モニュメントバレーの夕焼け

最初に見えてきたモニュメントに近づいて写真を撮ろうとすると、N君が「まだまだ、この先ですよ」と言って先に行ってしまった。え?まだ先?
なぜこんな形で残っているのか?

しばらくすると、「ユタ州境・モニュメントバレー、10マイル」の標識があった。
なるほど、まだ先なんだ。
あと10マイルでモニュメントバレーだ

直線路の先に、大小様々なモニュメントが連なっているのが見えてきた。もう長い影が路面を覆い始めている。少しでも近づいて夕陽で赤く染まるモニュメントを撮っておきたい。
直線路の右手に連なるモニュメント群

右手の空き地に小ぶりな観光バスが一台停車していて、観光客が何人か降りて写真を撮っていた。どうやら、この辺りがポイントなのかと、ローライダーを空き地に乗り入れてカメラを構えた。N君は、もう少し先に行ってみると言って、数分先の州境付近まで行ってしまった。
この日、夕陽のモニュメントに再接近した図

オレンジ色の夕陽がモニュメントを赤く染めていくのを、じっと眺めながら時折カメラのシャッターを押す。数分後にはオレンジ色が暗くなり始め、どんどん黒ずんでいく。
刻々とオレンジの色調が変化する

ローライダーをUターンさせて、N君が戻ってくるのを待つ。スピードメーター内の時計は”6:01”を表示している。つまり時差があるので、”19:01”だ。
ローライダーのツインメーター

西の空を振り返ると、空一面に夕焼けが拡がり始めていた。
拡がり始めた夕焼け

山すそに沈む夕陽が最後のエネルギーを放射するかのように、輝きが増していく。
輝きが増していく感じ

最後の一瞬、オーロラのような輝きが現れて、流れるように揺れて光度を落としていった。この間、10分もなかったが、一人、西の空に見とれてシャッターを押し続けていた。
空全体が明るくなったみたいで、オーロラのようだった

ファインダー越しに見える景色は、まだ明るそうだが、ヘッドライトを点灯しないと危ないくらい、あたりは暗くなっていた。
日が落ちると寒さで震えてきた

日が落ちてから急激に冷え込み始めた。う〜寒いぞ!
しばらくするとN君が戻ってきた。州境近くでUターンするときに、ファットボーイを倒してしまったらしい。でも、ケガもしていないし、バイクに損傷もないので良かった、大丈夫だ。さて、彼はどんな写真を撮っていたのかな?

あたりはもう暗闇になりつつある。明かりと呼べるものはヘッドライトしかない。
お腹も空いてきたし、さぁ早くカイエンタの町に戻って晩めしを食べに行こう!
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No  93

ナバホ・ナショナル・モニュメント

160号線に入ってから、交通量が増えた。
対向車線を走る黄色いスクールバスと何台もすれ違った。どうやら小学校の下校時間になるようだ。日本のように歩いて家に帰れる距離に学校はないということなんだろう。

廃屋となったガソリンスタンドに公衆電話が並んでいた。
確かに携帯電話を見ると圏外。このあたりの通信手段は有線しかないようだ。
電話は使えるようだった
160号線の左手に「ナバホ・ナショナル・モニュメント(Navajo National Monument)」の看板が見えた。せっかくなので、ちょっと立ち寄って行くことにする。
ビジターセンター入口

160号線から入口までは、結構な距離があった。入場料無料のビジターセンターには、日本語の解説書も置いてあった。サボテンが生えた、赤茶けた遊歩道を5〜6分、歩いて降りていくと、先端部の展望台に数人の観光客が先にいた。話している言葉からドイツ人のようだ。
展望台の向こう側に遺跡があるらしい

渓谷を挟んで展望台の対岸には、岩壁のくぼみにナバホ族の言葉で「バタテキン(岩棚の家)」と呼ばれる遺跡があった。1909年に白人に発見された遺跡で、写真では大きさが分かり難いだろうが、幅110m、高さ136m、奥行きは46mある。
「岩棚の家」

ここは、17:30で施設が閉鎖されるらしい。時計を見ると16:20だが、時差1時間のマウンテンタイムゾーンなので、もうすぐタイムアップということだ。玄関前のアメリカ国旗が降ろされていく。こちらもカイエンタで宿を探してから、夕陽を浴びて赤く輝くモニュメントバレーを早く見に行きたいので、160号線に急いで戻る。
カイエンタ手前で日が傾き始める

日差しが傾き、我ら二人の影法師が長く進行方向のアスファルトに伸びている。
160号線を飛ばし、カイエンタの町に入ったところで給油。モニュメントバレー方面へ街中を走った先に、モーテルを見つけて飛び込む。N君が主人と交渉に入るが、この町のモーテルは、みんな満室のようで、来た道を10kmほど戻ったところにあるモーテルか、高くつくがホリデイインなら空いているようだ、と言っているらしい。
モニュメントバレーに近いこのモーテルなら便利なのになぁと、引き上げかけたところへ予約の取り消し電話が入った。「ラッキーだね、アンタ」って感じで、このモーテル「Best Western Wetherill」に決定。朝食付きでプールもあるらしいが、この寒さでは温泉が欲しいところだ。

さぁ、荷物を降ろしてカメラと三脚だけ持って、すぐに出発だ。
町を出て、しばらく走った丘を越えたら目の前に最初のモニュメントが見えてきた。
お〜!間に合った〜!
ついに、ここまで来ましたよ・・・これがモニュメントバレーかぁ!
最初に見えたモニュメント
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No  92

一瞬だけの先導隊長

ワンちゃんに別れを告げて、カイビトの町を出た我々は、また何もない草原の中を真っ直ぐに走る。
98号線カイビト付近

前方を走っていた大型トラックをN君が追い抜いたので後を追う。
ファットボーイがトラックの前に入った後、私が入るスペースを作れなかったようなので、ここで無理に割り込むと、トラックに減速を強いることになり危険だと判断し、そのまま加速を続けて、このツーリング初めて、N君の前を走ることになった。
そこで、前に出たついでに、私の肩越しにデジカメを後方に向けて、N君を前から撮ってみようとしたのがコレ。
適当に撮ったので、空と私のヘルメットが写っていた
かろうじて写っている、N君の後ろにいるのが追い抜いた白いトラック。
しばらく走ると、98号線の終点で、160号線との交差点になった。
ここに単線の線路があり、踏切があった。
160号線に突き当たる。ここが98号線の終点

カイエンタへは左折

この踏切脇に、ピックアップトラックを停めて「ICE COLD Drink」の看板を立てて、飲み物を売っている店があった。店の前に、ツーリング中のBMWが2台、駐車していたので、N君が話しかけに行った。BMWに乗っているので、単純にドイツ人ライダーかと、私は先入観で思ってしまったが、バリバリのアメリカ人だったようだ。
先客のBMWライダーと立ち話するN君

おばさんとキワモノジャンパーのN君

パンも売っていたが、コーラを1本買って、おばさんと談笑する”キワモノジャンパー”のN君。このあたりは夜になると、素晴らしい星空だそうだ。そうだね、いま走ってきた98号線を振り返ってみても、踏切近くにある数軒の家のほかには、まわりには何もないもん。
98号線、来た道を振り返る

おっと、あれだけ何もなかった草原の方向からスクールバスがやって来たぞ。しかも数人の子供が乗っていて、こちらを見てる。家なんか全然なかったよな〜。
こんなところjまで、スクールバスがと思ったが・・・
さぁ、カイエンタまで、頑張って走ろう。
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No  91

ローライダーに・・・

98号線を快調に走る、このローライダー。オドメーターを見ると、走行距離は8,000マイル(約12,000km)。
まだ新車のように各部のメッキパーツも輝いていて、エンジン・サスともに絶好調だ。

ハーレーのビッグツイン(ツインカム96型・1584cc)を搭載する、ダイナシリーズの中でも、唯一タコメーターを装備するローライダーだから、どのくらいのエンジン回転数で走っているのかが分かるようになった。

タコメーターを見ると、5,500rpmからがレッドゾーン。
6速ギアに入れた時だけ、メーター内の「6」というグリーンのインジケーターが点灯する。
その状態で、2,500rpmまで回すと、70マイル(114km/h)に達する。

このデカいV型2気筒エンジンは、アイドリング状態からレッドゾーンまで、回転を上げるに連れて味わいが変わるのだ。
大きなピストンが上下する鼓動と、エキパイの中で弾けるような排気音を感じられる、ハーレーらしい一番オイシイところは、1,500〜2,000rpmあたりかな。
このあたりの、ドコドコとパルス感を感じる領域から少し上は、心地よいビートサウンドに変わり、更にそこから先は、ビィーンとマルチのように気持ちよく吹き上がる。
これは予想外のフィーリングだった。

やはりハーレーはキャブ仕様じゃないと「本物」と言えないんじゃないかと、これまで疑っていたが、インジェクションエンジンになってから、確実に一発で始動するし、ドコドコ感が増したと雑誌のレポートにあったり、ディーラーの人もそう言っていた。
キャブ仕様のハーレーに乗る機会は、これまでほとんどなかったが、ラフにスロットルを開けても、レスポンスが良いので、つい無駄にアクセルをあおってトルク感を楽しんだり、排気音で遊んでしまう。そして・・その度に、顔がゆるんでしまう。

ここまで書いてくると、もう皆さん、お分かりだろうが・・・そう・・・私は・・・このローライダーに・・・惚れてしまったノダ!
これまで、バイクは「4気筒のマルチじゃないと絶対ダメ派」のマルチ党だったのに、オーストラリアツーリングの時の「トライアンフ」に乗ったあたりから、どうも好みが変わってきたんだな、これが。
仏壇さん、マルチ党を裏切っちゃってゴメンなさい。

でも、このローライダー、日本で新車を買えば、"素"の状態で2,071,000円!
100回ローンも出来たらしいが、到底、簡単に手に入れることは出来ない高嶺の花。
レンタルしている、今のうちに思う存分味わっておこう!

そんな風に思いながら走ってきて、カイビトの町で休憩していると、寄ってきたのは、こちらに来て初めて見るアメリカ犬(?)。ゴメンね。何もあげるモノは持ってないんだよ〜
N君は犬にもモテモテ

コントラストが綺麗だった
黄色い葉と青い空のコントラストが綺麗だったので、写真を一枚撮影してからカイビトの町を出る。
ペイジ〜カイエンタ(モニュメントバレー)

さて、ペイジから、この「カイビト」経由で、「カイエンタ(Kayenta)」という、モニュメントバレー近くの町までは、約110マイル(約177km)。
何とか夕日の時刻までには着けるかな。
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