海外超初心者の中年ライダーが、海外エキスパートの後輩とともにバイクツーリング!凸凹コンビの行き当たりばったり旅日記。第一弾・トライアンフでオーストラリア東海岸!の次は、第二弾・ハーレーでアメリカ西海岸!
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海外超初心者の中年ライダーが、海外エキスパートの後輩とともにバイクツーリング!凸凹コンビの行き当たりばったり旅日記。第一弾・トライアンフでオーストラリア東海岸!の次は、第二弾・ハーレーでアメリカ西海岸!
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Wind of Queensland

海外超初心者の中年ライダーが、海外エキスパートの後輩とともにバイクツーリング!凸凹コンビの行き当たりばったり旅日記。第一弾・トライアンフでオーストラリア東海岸!の次は、第二弾・ハーレーでアメリカ西海岸!
No  90

レイク・パウエル

038.jpg

ペイジ(Page)の手前の「←Scenic Point」の看板で左折、算盤状の砂利坂道が2〜300mくらい続いていて、速度を上げるとダダダッと車体全体が振動する。昔の日本の道路もこんなところがたくさんあったよなぁ。砂ぼこりがスゴくて、N君のすぐ後は走れない。
ゆっくりローギヤでコワゴワ登っていくと・・・遥か彼方まで見渡せる丘の上に出た。
丘の上に出てみると目の前に・・

こんな景色、日本にはないなぁ

眼下にはレイク・パウエルが広がり、観光船が湖面を滑っていくのが見える。今回の旅で見る初めての湖。砂漠の中に現れたオアシスみたいだ。
ペイジの町とダムが見え、右手には、この素晴らしい景色の中に、場違いと言うか不釣合いな工場の高い煙突が三本見える。
何の工場なんだ?

ここは猿の惑星やスターウォーズなど映画のロケ地でも有名だそうだが、なるほど地球とは思えない光景だ。(地球から出たことはないが・・)
ここで、しばらく写真をひとしきり撮影してから、ペイジの町へ下りて行った。

湖面からの高さがある「グレン・キャニオン・ダム(Glen Canyon Dam)」の上を通過して、ペイジの町へ入る。
町でタコスの昼食を摂り、近くの観光スポット「アンテロープ・スロット・キャニオン(洞窟の上部が狭い割れ目になっていて、そこから外の日差しが細く差し込むのが美しいらしい)」に立ち寄るか悩んだが、洞窟は日本でも見られるが、モニュメントバレーに代わるものは、日本にないので・・ということになり、ここはパスして先を急ぐことにした。
アンテロープ・スロット・キャニオンのツアーが出る案内所

ペイジの町を出てすぐに、3本煙突の不気味な工場横を通り抜けるが、近くで見ると、安物の未来映画に出て来るような怪しげな工場だ。
ここからは、右側に何本もの電線が延々と続く98号線を走る。
98号線

この98号線をカイビト(Kaibito)の町へ向かうが、しばらく走ると、道路舗装面が真っ黒に見えるところがあり、道路脇に立っていた標識を見ると、そこには「↓Fresh Oil」と書いてあった。
おい、バイクのことも考えろよ〜
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No  89

パニア全開だ!

毎朝、目が覚めると、まずハーレーが無事にあるのを確認するのが日課だ。盗難防止のために、イーグルライダーからは、「ディスクローターロック」「極太ケーブルロック」2種類のロックを手渡されている。夜間は近くのポールなどにケーブルワイヤーを巻いて固定している。
昨夜は2台のハーレーを、こんなカタチで連結していた。
デイスクロックとケーブルワイヤーでガード

モーテル前の89号線に出て、昨日やって来たザイオン方面を見て写真を撮ってみた。こちらへ来てから毎日、このような真っ青な空ばかり。乾燥していて水分がないということか、白い雲さえ、まだ見ていない。
静かなカナブの町並み

モーテル駐車場に停めてあったキャンピングカー。これは小さいヤツだが、大きいのになると、何とキャンピングカーの後ろに、ゲタ代わりの乗用車が牽引されていた。
キャンピングカーは良く見たが、デカいのになると後ろに・・・

モーテル事務所のセルフコーヒーを飲みながら、パッキングする。
機材の調子が悪く、昨日の夜のビデオ日記は撮れず仕舞いだったので、N君のデジカメの動画機能で撮影してから出発する。
今日のテーマは、この旅の最大の目的である"夕陽に染まるモニュメントバレー"を見れるかにある。昨日の幸運が続いているかが気になるところ・・・。

中心部のGSで満タンにしてから、ペイジ(Page)の街を目指す。新旧、同じ89号線が2本あるが、僕達はレイク・パウエルに寄りたいので、北側の89号線を進む。
同じ89号線。どっちだ?

カナブを出てから道は直線ばかりだし、10分後に通る景色がずっと前から見えていて単調な上に、冷たい向かい風が強く、ハンドルバーにしがみつく姿勢を強いられる。
向かい風との戦い・・・暖かそうだが実は寒いのだ

肩が凝りそうだなぁと、しばらく鉄棒の懸垂状態のようなことを続けながら走っていると、N君のパニアケースの上フタ部分が、なんかパタパタしている・・・と思ったら、いきなり全開となって派手にバタつきだした。収納してある、ミネラルウォーターが今にも飛び出しそうに揺れていて、後ろからホーンを何度も鳴らすが、N君はi-podを聞きながら走っているためか全く気づかない。
道路に荷物をブチまけたら大変だと、ローライダーのエンジンにムチを入れて、N君の左側を並走し、後ろのパニアを指差して停車を促した。
見てみると上フタのホックが甘くなっているのが原因のようだった。しっかり閉め直して再出発。

しばらくすると道路右側に「Glen Canyon National Recreation Area」の看板があった。
ここからパウエル湖の休養地区だ

ここからは、ブッシュ大統領が避暑地として訪れるという「レイク・パウエル」一帯の保護地区だ。
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No  88

Kanabの町

カナブ(Kanab)の町に到着した頃には、夕闇が迫りつつあり、町並みの背後に迫る岩山の頂上が、夕日に照らされてオレンジ色に染まっていた。
四方の山がオレンジ色に染まる

町に入って最初に見えたモーテルの駐車場にバイクを乗り入れると、いつものようにN君が料金交渉する。
ここのモーテルの女主人は、最初は高いことを言っていたらしいが、N君が「じゃあ友達と相談してくるよ」と言うと、あわてて「じゃあ$70でいいよ」と引き止めたらしい。
宿代なんて結構いいかげんなもんだ。
N君は後ろの事務所で、女主人と料金交渉中
・・・ということで、今夜の宿はモーテル「Four Seasons Inn」に決定。
荷物を運び込むと、ベッドも大きくて、部屋は思っていたよりも良かった。
モーテル「Four Seasons Inn」
モーテルの部屋。机の上には、さっきN君が買ったキャップが・・

N君がファットボーイで、ぶらりと町を下見してから戻ってきた。
この先のモーテルに、ハーレーがいっぱい停めてあったらしい。
そっちのモーテルにしておいたほうが楽しそうで良かったかな?
今日こそはステーキを食べようと意見が一致し、ファットボーイのリアにN君を乗せて、町の中心部へ出かける。
カナブの街のレストラン

レストランを見つけて中に入ると人気店なのか、数組の空き待ちだ。名前を書いて並んで待っていると、ハーレー軍団ご一行様が次々と店に入ってきた。もう少し遅かったら1時間待ちになるところだった。
ここでN君が着ていたジャケットの背中一面に描かれた日本地図を指差して、声をかけてきた初老の紳士がいた。彼は若い頃、軍隊時代に日本に来ていて、岩国や佐世保に住んでいたことがあるらしい。
N君は、今回の旅で初めて"キワモノジャケット"に反応してくれたことが嬉しそうだ。
10分ほど経つと名前を呼ばれたので、テーブルに着いて、飲み物とサラダ、ステーキをオーダーし、今日一日を振り返った。
予定を大きく変更することもなく、こうして旅を続けられることに改めて感謝し、乾杯をして祝った。

出てきた料理はこんな感じだ。
チキンスープ(左)と、サラダ(右)
私はマッシュポテトが付いたステーキ、N君は野菜を乗せたステーキ
アメリカンなボリュームだが、ステーキは柔らかくてウマかった。考えてみると、アメリカへ来て、ファーストフード以外の初めてちゃんとした食事をした。もう、お腹いっぱい!満足満足。
近くの土産物屋を見ている間に、帰りに水を買おうと思っていたコンビニが閉店していたので、水なしで寝ることになってしまった。手元にないと欲しくなるもんだなぁ、Water・・・
ノドが乾く〜

■第三日目(10/7)の走行距離・・・124マイル(198Km)
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No  87

集団通行

周囲は「ビッグサンダーマウンテン」がいっぱい

トンネルの手前で停められていた我々は、上のような写真を撮ったり、後ろから来たクルマの方に、我々二人の写真を撮ってもらったりしていたが、10分ほど経過した頃、ガードマンからOKサインが出た。
一斉に停車していたクルマのエンジンが始動し、トンネルに入る。
すると、向こう側からもクルマが集団で来るではないか。

私はトンネル内部が狭すぎて、対面通行ができないから交互に通行するためのストップだと、てっきり思っていたが、そうではなくて、あまりに暗すぎて一台だと危険だから、小学校の集団登校のように、グループ単位で通過するということらしい。

なるほど照明設備がなくて、ヘッドライトだけが唯一の明かりだ。
前を走るクルマの赤いテールランプが頼りだ。でも先頭のクルマの人はもっと心細いことだろう。
たいていのバイクはヘッドライトが一つなので、一台だけで通行していて、万一ヘッドライトの球切れなんかになると最悪だろうな。

耳に心地よい2台のハーレーの重低音をトンネル内に響かせていると、独特のツインビートに、ひとり酔いしれる。N君のすぐ後ろにいるから、イイ音がするんだな、これが。
乗っているライダーが聞くよりも後ろで聞いているほうがイイ音なのかも。

ハーレーダビッドソンしか出せない、このエキゾーストノートそのものを、ハーレーは数年前に特許を取得している。カタチだけを似せた日本製アメリカンが、カタログスペックでは勝っていても、この音だけは文字通り真似が出来ない。

峠を越えると、下りの軽いワインディングの後に、視界が開けたダウンヒルが続き、州道89号線に突き当たった。
ワシントン〜カナブ

この交差点の左角に、シェルのGSがあり土産物屋が併設されていたので、入ってみる。この店で、N君は気に入ったキャップを買った。
角の土産物屋

次の町は「カナブ(Kanab)」だ。日の傾き加減と、マウンテンタイムで一時間進んでいる時計の針から計算すると、約20マイル(32km)先のカナブの町が今夜の宿となるようだ。
昨日の今頃は、モニュメントバレーを諦めかけていたが、この調子だと何とか計画通りに行けそうだ。
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No  86

さらば・・・フリーウェイ

ワシントン〜カナブ
ルートビアを楽しんだ(?)後、再びフリーウェイに戻り、セントジョージの町を後にする。
(ちなみに、帰ってからルートビアのことを娘に話したら、沖縄に修学旅行へ行った時に、タクシーの運転手さんに、ルートビアを勧められたらしい。米軍基地がある沖縄だからかな?飲んだ感想を娘に聞いてみたら・・・甘いサロンパス(?)だって。うん、何となくわかる気がする)

次の町「ワシントン(Washington)」で、いよいよインターステート15号線、つまりフリーウェイとは、しばらくさよならだ。
ここから数日は、ハイウェイから外れて、一般道をひたすら走ることになる。
ワシントン付近からザイオンへ向かう道

フリーウェイにさよならして、ここからは一般道へ・・
一般道なので対面通行になるが、これまで風圧との戦いで疲弊気味だったので、のんびり景色を楽しむことが出来て気分がいい。
州道9号線を30マイルほど行くと、切り立った岩の断崖が見えてきた。地図にあった「ザイオン国立公園(Zion National Park)」の山だ。走っている速度も50マイル(約80km/h)程度と、これまでと違ってのんびりペースなので、首からぶら下げたデジカメで走りながら撮影してみた。
45マイル(72km/h)で走行中にカメラを構えてみた
手ブレもなく撮影できたが、まるで停車して撮影したかのようで、どうもスピード感が出ないナ。
圧倒された風景のひとつ

遠くにある山なのに、すごい威圧感。クルマを入れないと大きさが比較できないかも。
狭い道のほうが落ち着いたりして・・
さらに行くと、段々と道幅が狭くなり、次第に山道となり、標高が高くなってきた。
標高が上がるにつれ両側の岩壁が迫ってくる
ガードレールもないカーブが出始め、制限速度も15マイル(24km/h)表示になっている。
あるカーブを回った先に、数台のクルマがガードマン(?)に停められていた。何があったのか聞いてみると、この先のトンネルが狭くて暗いので、ある台数ごとに集団で通過させられるらしい。
ハーレーのエンジンをストップさせると、あたりは静寂だけに・・・。
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No  85

正統派アメリカン

インターステート15号線(メスキート〜ワシントン)

メスキートの町を後にした我々は、インターステート15号線を、セントジョージ方面へ北に走る。
すぐに州境の看板があり、"ネバダ州"から"アリゾナ州"へ入った。
ここから30マイル(約48km)ほどは、アリゾナ州の北西角を斜めに、ちょこっと横切る形で、この先にあるセントジョージの町は、もう"ユタ州"になる。

アリゾナ州以東は、”パシフィックタイムゾーン”から”マウンテンタイムゾーン”へタイムゾーンが変わるため、時計の針を1時間進めないといけない。(地図の写真上部に赤字で表示がある)

道端の砂の色が、昨日までの赤茶けた色から、白っぽい色に変わっている。
初めて乗るローライダーは、前後サスペンションの動きもスムースで、フロントフォークから変な音もしない。
メカノイズもなくエキゾーストサウンドもパルス感があり、歯切れ良く申し分ない。
ゴキゲンな気分でファットボーイの後を走る。やはり昨日までのストリートボブは、本来の調子ではなかったようだ。

このローライダーには、ハイウェイペグ(ステップ前方に更にもう一つあるステップのこと。両足を前方に投げ出して乗れる)が付いていた。
試しに両足をペグにのせてみる・・・おお、意外とラクじゃない、こりゃ快適だ!日本のハイウェイでは、前に車がいたりするので、すぐにブレーキがかけられず怖くて使えないが、ここなら安心だ。
まさしく正統派アメリカンなライディングスタイル!
たぶん素足で乗ったら、水虫の人なら一発で治るんじゃないかな。

バカなことを考えていると、しばらくは視界が開けていたが、進行方向前面に巨大な岩山が立ちはだかってきた。そのまま、まっすぐ岩盤に向かって進んでいるので「トンネルがあるのかな」と思っていたら、岩盤と岩盤の間のわずかな隙間をハイウェイが縫うように作られている。
両側は垂直な切り立った壁で高さは数百メートル!
ひえ〜!おお〜!すげぇスケール!と感嘆符を連発していた。

その岩盤峠を抜けて、しばらく走ると右側に”Recreation Area”の看板があったのでフリーウェイを降りてみる。休暇村らしきところは閉まっていて入ることは出来なかったので、写真だけ撮ってフリーウェイへ戻った。
スケールの大きさは写真では分からないだろうなぁ
無人の休暇村

ここからは、ゆるやかな丘陵地帯をハイウェイが走っている。
丘陵地帯を走る快適なインターステート15号線

セントジョージ手前で”ユタ州”に入り、遅めの昼食を摂ることにする。ハイウェイそばのマクドナルドへ入り、私はフィレオフィッシュのセットを頼む。飲み物を入れに行こうとすると、N君が「一度”ルートビア”ってのを飲んでみてください」と言う。N君が子供時代のアメリカ暮らしの時に、仲間から「これが飲めなきゃアメリカ人じゃない」と言われていたくらい、ポピュラーな飲み物らしい。
オーストラリアの時に勧められた”ジンジャービア”みたいなヤツかな?
ドリンクバーの”ルートビア”のコックをひねると、コーラのような黒い液体が・・・。ん?匂いが何かクスリ臭いぞ。一口飲んで口の中に広がる薬品っぽい味・・・うぇ〜これは・・・なかなか個性的なお味で・・・。
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No  84

ローライダー

翌朝、7時前にN君が出かけようとする物音で、一瞬目が覚めた。
山に朝陽が映える、日の出の時間に間に合うよう、写真を撮りに行くためらしい。
私はナマ返事をして、二度寝を決め込み、また夢の中へ。

1時間後にN君が帰ってきて、旧道を「火星山(昨日見た地球外風景のバックの山の仮称)」付近の道まで戻って、走りながら動画で撮影してきたと言う。

近くのマクドナルドで朝マックをN君が買ってきてくれたので、部屋の外に腰を下ろし、電話帳でバイクを修理できるところを探しながら食べる。
日本でも限定で発売していたソーセージを甘いメープルシロップが塗られたパンケーキで挟んだもの(マックグリドル)と、薄い生地でソーセージを巻いたロールをレッドブルで流し込む。

やはり日曜日ということもあり電話も通じない店ばかりで、N君がラスベガスのイーグルライダーと連絡を取りあった結果、レッカー代300ドル(約35,000円)が余計にかかるが、ラスベガス支店から、希望のバイクを新たに用意して運んでもらえることになった。
さすが大きなネットワークを持っているイーグルライダーにしておいてよかった。
時間を無駄にしたくないので予定外の出費は痛いが仕方ない。

ヘリテージ系や、もっとデカいツアラー系もあるらしいが、軽いヤツがイイので、今度こそ念願の「ローライダー」をリクエストした。これでツーリングが続けられる、一安心だ。

ラスベガスを11時には出られると言う。メスキートまで1時間半かかるので、その間にN君とタンデムして、メスキートの町から旧道をフリーウェイ近くまでビデオ撮影しようということになり、ファットボーイで出かける。

肩越しにビデオを構えたN君を乗せて、今回、初めてファットボーイを運転するが、前後の超極太タイヤ、キーレスエントリー、低く幅広いハンドルバー、フットボードからニョキッと突き出たブレーキペダル、前後にV字型になったシフトペダルなど、同じハーレーでも昨日まで乗っていたチョッパースタイルのストリートボブとは、ポジションも全然違うなぁ。

(この旧道タンデムツーリングの模様は、ビデオの編集終了後にリンクを貼って、動画でお楽しみいただくことにします)

約束の12時半ちょうどに、ラスベガスから、ピカピカの「ローライダー」が届いた。
仕事柄、当たり前なのかもしれないが、パンクして更に重くなったストリートボブを、軽々と扱ってトラックに載せているイーグルライダーの”おっちゃん”が、「救いの天使」に思えることを差し引いても、バンダナなんか頭に巻いてカッコいいのだ。
ラスベガスから来てくれたオッチャン
さよならストリートボブ

ここまで連れてきてくれたストリートボブに代わって、今日からは渋いグレーシルバーカラーのローライダーが相棒だ。前後キャストホイールなのでカッコイイし、チューブレスタイヤだからパンクもこれで少しは安心だ。
正式名 ハーレーダビッドソン・ダイナ・ローライダー ツインカム96

また傷の事前チェックをして引渡し完了。
オッチャンは「良い旅を・・・」と言ってを立てて去っていった。

ストリートボブと同じくツインカム96の1600ccエンジンだが、走行距離が少なくエンジンの調子が良さそうだ。今日からよろしくね!ローライダー!
念願のローライダー到着

さぁ、今日は進めるところまで行こう。
午後1時前にモーテルを出発!
インターステーツ15号に再び入り、メスキートの街を後にした。
インターステートハイウェイのメスキート入口で私を撮影してくれているN君
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No  83

Mesquiteの町

モーテルの主人にN君が聞いたところによると、このメスキートという町は、アメリカ北部の富裕層の人たちが避寒地として楽しむリゾート地らしい。
なので、そうした人たちを狙ったボッタクリのカジノもあるらしく、主人が注意してくれた。

「今日はステーキを食べたい気分だなぁ」と街を歩いていると、そのカジノを見つけたので入ってみる。フロントで聞いてみると、フロアの奥にステーキレストランがあるらしいので、中を見て回りながら奥へ進む。

上品なゲームセンターって感じだが、暗く落とした照明の中で、スロットマシン群の画面が明るくまぶしい。飲み物を運ぶバニーガールが笑顔で行き交う。ルーレットが回りダイスが転がるのを見たり、ポーカーをしているテーブルを見たりしていると、いかにもカジノって雰囲気で華やかだ。
奥のレストランは予約がいっぱいで、1時間待ち。
それではと片隅にあったパブスペースでピザを食べることにした。

テーブルについて、一番可愛いウエイトレスを呼ぼうとするが、さすがに人気があり、そこらじゅうからひっぱりだこだ。
日本と違って、一回オーダーを取ると、他のウエイトレスはそのコ担当のテーブルからはオーダーを取れないことになっているらしい。オーダーの数で稼ぎも違うみたいで大変だ・・・世の中、やっぱり見た目かよ。

フットボールやメジャーリーグなど全米の色々なスポーツ中継を、10数画面のTVで同時放映していて、みんな飲みながらプレーに拍手や歓声を上げて観戦している。

メジャーリーグのロッキーズとフィリーズのプレーオフを一番デカいプロジェクターで中継していた。
たまたま松井稼頭央が打席に入るところだったので、私が「この打席で松井がヒットを打てば、明日の運が開ける」とN君に宣言したら、ショートへの内野安打で出塁!ヨシッと気分を良くする。
松井は次の打席でもスリーベースヒットを打って、拍手と歓声が上がった。
コロラドが近いからかロッキーズファンが多く、みんな松井を応援してくれて何だか嬉しい。
隣のテーブルの女性客から、同じ東洋人と見て乾杯!とグラスを捧げてくれた。バドワイザーを飲んでいたN君が「彼は同じ名前なんだ」と紹介してくれた。「ホントに?」と大きな目で驚いていたので、私が「Yes! Same Name」と笑って応えた。

美味いピザを平らげてモーテルに戻り、ビデオを収録してベッドに潜り込む。
さて、明日はレッカーに同乗して行くのなら、どんな会話をして行こう?・・・などと考えているうちに眠ってしまった。

■第二日目(10/6)の走行距離・・・364マイル(582Km)
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No  82

シンジラレナ〜イ・・・

ドイツ車の燃料計が正確無比なのは知っているが、アメリカ人の”おおらかさ”が、このハーレーの燃料計に、どう影響しているのかが気になるところだ。
表示が多めに出る”おおらかさ”なのか、それとも・・・

メスキート(Mesquite)という次の街が、9マイル(約15km)先という標識が、すぐに現れたので、まずは一安心。
街をぐるっと回ってモーテルを探す。
こんな静かな田舎町にも、カジノらしきスポットが何軒かあり、あるカジノのエントランス前には、照明を当てた岩山から滝が流れ落ちているウエルカムガーデンもあった。

そんなカジノ街の先に、今夜の宿となるモーテル「Vally Inn Motel」があった。
メスキートのモーテル「Vally Inn」

N君が受付を済ませて出てくると「僕らの部屋は、この建物のウラなのでバイクを回してください」と言う。
「OK!」と、またがったままバイクを後ずさりしようとするが、ヤケに重い。少し前下がりな場所に停めたっけ?今日は長距離を走ったから、ちょっと疲れたのかなぁと、ウラへバイクを回した後、荷物を降ろして防犯ロックをかける。
横に並べて停めてあるファットボーイと比べてみると、ストリートボブのリア回りは一段と低くカッコいい。
私が「へぇ〜これも意外とローライダーみたいやナァ」と言うと、N君が「パンクしてるんと違いますか?」
私は笑って「いやぁ違うよ、チョッパースタイルなんで、わざとリアの車高を落として・・・ん?・・・え?・・・アレッ?ホンマにパンクしてる、これ!」
リアタイヤを見ると、大きな釘の頭がブスッと突き刺さっているではないか!
シ、シンジラレナ〜イ
デカいクギが恨めしい・・

すぐにN君がイーグルライダーに電話して、状況説明をする。
それによると、この近くでハーレーを修理できるディーラーは、150km戻ったラスベガスか、100km先のワシントン(Washington)の町にしかないと言う。

また、それ以前に、この町にハーレーを運べるような大型のレッカー車があるかが問題だ。モーテルの主人に聞くが、どうも期待薄な返事。電話帳を借りて、N君が調べるが、バイク修理が出来そうなショップは、やはりラスベガスか、セントジョージしかないようだ。しかも明日は日曜日なので休みかも知れない。
パンク修理までをカバーする保険に入っておいて正解だったと安心したが、イーグルライダー指定のディーラーに修理してもらう方が、後のことを考えると何かと問題ないだろう。
そこで状況を整理してみる。

・ラスベガスへ戻るのは、修理の時間と、往復300km以上のロスを考えると避けたい。
・戻るよりは進行方向である、ワシントンのディーラーからレッカーで迎えに来てもらう方が良い。
・レッカーには私が同乗し、ファットボーイは、一人で道に迷っても会話の出来るN君に任せる。
・レッカーの方がアベレージスピードが早いだろうから、先回りしてワシントンで修理に取り掛かる。
こういうシナリオを立ててみた。

まぁ、とにかく明日の朝、電話して最善の策を探すしかない。
あ〜あ、これで計画を大幅に変更しなくてはならなくなった。
今回のツーリングの中、一番重要な目的地で、最も遠い場所にある「モニュメント・バレー」は断念せざるを得ないだろう。
まぁ、これが電話も通じない砂漠の真ん中で起こっていたらと思うとゾッとするが、不幸中の幸いというか、まだまだツイてるじゃないかと、逆にイイ方にとらえて、とにかく今日も無事に着いたことに感謝しよう。

いつの間にか、あたりは真っ暗になってしまった。
明日のことは明日考えよう。
N君と晩めしを食べに、街に出かけることにする。
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No  81

ラスベガスは早々に退散

インターステート15号線(ラスベガス〜メスキート)

「ラスベガス(Las Vegas)」は、ロサンゼルスから最短ルートで約450km。
昨日、我々はロスの南側を回り込むようにルートをとったので、ラスベガスの街へ入ったのは午後3時を回っていた。砂漠のハイウェイの先にオアシスのように、かなり前から見えていたが、やはりデカい街だ。

見上げるようなカジノのビルが何棟も建っているし、クルマも多く中心部では渋滞していた。
すぐ近くの「マッカラン国際空港」からは飛行機がひっきりなしに離陸していく。
夜には、きらびやかなネオンがまぶしい一攫千金の街になるのだろうが、威容を誇るカジノビルも静かに日暮れを待っている感じだ。
ラスベガス中心部

カジノで遊んでいくことも考えたが、皮ズボンにブーツという、この風体で入れてもらえるのか、何より予定では、200kmほど先の「セント・ジョージ(Saint George)」に、今日は着いているはずなので、少しでも距離を稼ぐため早々にラスベガスを退散することにする。

トイレを借りるのを兼ねてガソリンを入れるが、ここラスベガスは税金特別区で安かった。
これまでのスタンドでは、1ガロン(約3.8リットル)あたり3ドル前半だったが、ここでは2ドル半ばだった。
スタンドでトイレを借りようとするが、カギがかかっている。
防犯上、誰でも自由に入れると、中で待ち伏せされるかもしれないから、一人ずつ店員にカギをもらわないと入れない。
ガソリンが安いこと以外は、ツーリングライダーには場違いなところだった。

15号線に戻り、ラスベガスの街を出ると、とたんに交通量が1/3くらいになった。
しぱらく走ったところでN君がフリーウェイの出口へ降りていく。
どうしたのかと思ったら「93号線という標識が出ていたので、違う道を走っているみたいです」と言う。
地図で確認すると、たしかに93号線がラスベガス北部で15号線から枝分かれして、北へ向かって伸びている。
どのくらい前にコースアウトしたか分からないが、快調に飛ばしていたので結構進んでいるかも知れない。
ルート間違いか?地図で確認のため出口で降りてみる

Uターンして、また来た道を戻る。
「ノース・ラスベガス」方面出口と表示されていた、次の出口(No58)で降りて、再度地図を確認してみると、58番出口は15号線上にある出口になっている。このあたりはインターステート15号線と、USハイウェイ93号線が重複していることが判明。標識でも確認できた。
2つのハイウェイが重複しているエリアだった

目の前を、ブラックのナイトロッドスペシャルを先頭に、数台のハーレー軍団のツーリングライダーが手を振って挨拶をしながら通り過ぎていく。
ブロンドヘアーをなびかせた女性ライダーもいた。カッコいいね〜。
このルートが間違いではなかったので、再度15号をセントジョージ方面へ向かう。
しばらくすると、フリーウェイ右前方に、これまで見てきた風景とは違う山を発見、フリーウェイを降りてみると、異様な山肌の山が彼方に横たわっていた。
ここは地球かと思ったほど異様な風景に見えた

日も傾き始めているが、ここからセントジョージまで、まだ約50マイル(80km)ほどあるので、次の街で宿を探すことにする。

エンジンを始動すると、今回初めて燃料警告灯が点灯した。
さて、点灯してから何マイル走れるのかが分からない。
このハーレーには、日本車のようにリザーブコック(予備燃料タンク)がない。どれだけの精度か分からない燃料計の針と、車体を左右に揺すって燃料タンク内で揺れるガソリンの音だけが頼りだ。

燃料計のゲージをよく見ると、左端に赤く表示されているところへ針が入ったところ。
まだ1/5くらい残量があると見た。
雑誌のスペックでは、満タン容量が17リッターくらいだったはずなので、約3〜4リッターは残っているとして、リッター18〜20kmとショップで聞いていた燃費からすると、走行可能な距離は、50〜60kmくらいか。

う〜ん、次の街「メスキート(Mesquite)」までどれくらいの距離か分からないが、得意ワザのエコランをして行くか。
メスキート手前で燃料警告灯が・・・
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