海外超初心者の中年ライダーが、海外エキスパートの後輩とともにバイクツーリング!凸凹コンビの行き当たりばったり旅日記。第一弾・トライアンフでオーストラリア東海岸!の次は、第二弾・ハーレーでアメリカ西海岸!
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Wind of Queensland

海外超初心者の中年ライダーが、海外エキスパートの後輩とともにバイクツーリング!凸凹コンビの行き当たりばったり旅日記。第一弾・トライアンフでオーストラリア東海岸!の次は、第二弾・ハーレーでアメリカ西海岸!
No  47

不眠の一夜が明けて・・・

人間プールに一人取り残された私は、Y君とN君が戻ってくるまでの数分間、マドンナのビートに合わせ、ノっているフリをして心臓をバクバクさせながら踊っていた・・・っていうか単純に手足を動かしていた。

地に足がついていないとはこのことで、どんな風に踊っていたのかも覚えていないが、無理やり笑顔を作って楽しんでいるように見せるので精一杯ってとこか・・・。

あまりの混雑に、近くでグラスが割れてワインが足元に流れてきたこと以外は別に何事も無く、しばらくして戻ってきた彼らと一緒に無事に外に出られた。
(あぁ何事もなくて良かった・・・)

この3軒目を出た頃には、さすがに日付が変わってからもかなりの時間が経過しており、朝5時過ぎにタクシーが迎えに来ることになっているし、ここでお開きとして、みんなと再会を約し握手して別れることになった。
Y君は今夜も自分のアパートを僕らに解放してくれて、彼女の家に泊まることに。
ほんとにゴメンなさいね。

N君と二人で深夜のパディントンのショーウインドを眺めつつY君のアパートへ歩いて戻った。時計の針は4時近くになっていた。
4時40分になったらシャワーを浴びるので起こして欲しいというN君には寝ててもらい、先にシャワーを浴びさせてもらう。

二人がシャワーを浴び終わり、部屋の整理も済ませてから、私が夜明け前の真っ暗なアパート前で待っていると、ヘッドライトの明かりが見えてきた。表通りからタクシーが入って来た。手を振って合図を送り停めると、トランクに荷物を積み込む。
背の高い、ちょっと無愛想な感じのドライバーだ。

空港までの約30分、まだ明け切っていない、暗いシドニーの街並みを窓越しに眺めていると、つい、ウトウトとしてしまった。
気が付くと、N君がドライバーと会話していたが、その中で「香港」という単語が何度か出ていたが、後で聞くとどうも香港で働いていたことがあるらしい。

空港のタクシー降り場に到着する頃には、うっすら明るくなってきた。
ああ、いよいよシドニーともお別れだ。
めまぐるしいほどの色々な体験をさせてもらったオーストラリア大陸とも、あと2時間ほどで「さよなら」だと思うと急に寂しくなってきた。
彼方にシドニーのビル群が見えてきたので写真に撮っておく。
夜明けのシドニー空港からシティを望む

・・・・しかし、こうして感傷に浸っていた、この数分後に、エラいことになるとは、当の本人である私は全然気づいてなかった・・・
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No  46

恐怖の人間プール

奥の部屋は、10m×20mほどの広くもない部屋だったが、右側2/3くらいが身長分ほど一段低くなっているため、顔と頭しか見えない中で、身動き出来ないほどの人、人、人。

部屋の入口から下のフロアを見下ろしながら、たじろいでいるとY君たちも下へ降りると言う。
え〜ウソ〜・・・あの人のごった煮のようなプールの中へ行くの〜?マジで〜?

セクシーなマドンナのライブ映像が流れ、スーパーウーファーの超低音が腹にドンドコ響く。目の前の人とでも絶叫調で大声を張り上げないと聞こえない。

Y君から「もし誰かに誘われたら(え〜!そんなことあるん?)友達があそこにいると僕らを指さしてくださいよ」・・・とここでのルールらしきことを耳元で言われたものだから余計ドキドキしてきた。

振り返ると、みんな一段高いところから見下ろしている。
もしかして品定めされているのか?
すぐ周りには、スキンヘッドで太い腕に入れ墨をした屈強のおっさん達が体をくねらせ相方と密着しながら踊っている。
この中では、いくらヒゲ面のムサい私も、彼らにとっては「か弱い」パートナーに見られているのかも。

そんな中、Y君たちが「僕らタバコ吸いにちょっと外へ出てきますので、ちょっとここで待っててください。」って出ていってしまった。

おいおい、ちょっと待ってよ〜。
頼むから、一人で置いてかないでよ〜
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No  45

異世界の入口

オペラハウスからマックォーリーストリートを南へ行くと、右手にシドニーのビジネス街、左手にセントメリーズ大聖堂があり、その間に挟まれている大きな公園が、シドニー市民の憩いの場「ハイドパーク」だ。

さすがに深夜なので人影もまぱらだが、ランチタイムには近くのビジネスマン達でいっぱいになるそうだ。
深夜のハイドパーク

このハイドパークを縦断してオックスフォードストリートをパディントン方面に向かって歩き続ける。
後で聞くと、パディトン地区というのは、ファッションにおいても流行に敏感なゲイの人達が多く住んでいるそうで、そのためか、おしゃれな店やショーウインドウがいっぱいある。

金曜日の夜で、大勢の人たちがたむろしている通り沿いの店からは、大音量の音楽が流れて眠らない街のようだが、聞くところによると東京並みに治安も良いらしい。

そうした通り沿いの店のひとつに入り、二階へ上がった。
ロックがかなりの音量で流れている薄暗いフロアには、結構な数の男女が踊ったり飲んだりしている。相変わらずジンジャービアーでご機嫌な私は、周囲の人物観察をしたりしていたが、次の店へ行くというので皆について出る。

ゲイの人たちが客の約半数という次の店にもドキドキしたが、三軒目は客のすべてがゲイだという店に入った。
一歩店に入った途端、店の中にいた人たちの目が一斉に入り口へ向けられる。店の奥に飲み物を注文するカウンターがあるだけで、三方の壁際に何個かのスタンドテーブルがあるだけの店だが、何人かがこちらをじっと見つめている。
う〜ん、東洋人だから?いや、もしかして私に興味があるのか・・・。

ゲイの人たちは、相手がゲイなのかすぐ見分けられるらしい・・・。
だから・・・多分・・・大丈夫だろう・・・。
しばらく平静を装いながらもドキドキしながら、またもジンジャービアーを飲んでいると、Y君たちが奥の部屋へ行ってみようと促す。

その奥の部屋を覗いてみてビックリ。
そこには・・・思わず、後ずさりしそうな光景が!・・・
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No  44

Mardi Gras

毎年2月下旬から3月上旬にかけて、シドニーの街では世界中から集まったゲイ&レズビアンによる祭典「Mardi Gras(マルディグラ)」が開催される。

シティの中心街には「Welcome! Mardi Gras 2006」と描かれたカラフルなフラッグがはためき、街を上げてのお祭りになっているのがよく分かる。
この街で同性愛というのは、ごく普通の恋愛として認められているということだ。
N君もつぶやいていた・・・。
「きっと僕らも、ゲイだと思われてますよ」

ここでお知らせしておこう。
Y君やK君は、実はゲイの人達である。
当初、ゲイであるY君宅にお世話になると聞いて、どういう風に接すれば良いのか不安もあったが、彼の親切で明るい性格と、異国の地で看護師試験に挑戦する姿勢などに、すっかりファンになってしまった。

これまで紹介しなかったが、今夜の体験をお話するにあたり、彼らの生活の一部に触れておかないとならないので、あえてお断りをしておくことにする。

昨日の夜、Y君から紹介された中国人のカレシ・・・っていうか彼女は、小柄でありながらも内に秘めた芯の強さを感じさせる、知的で瞳の綺麗な人だ。
N君は笑ったが、私は映画「スピード」に出演する直前の、若き日のキアヌ・リーブスのような印象を持った。

Y君やK君にしてもそうだが、自分の意志をしっかり持ち、将来の目的に向かって、今やるべきことをしていることや、顔や体の手入れに人一倍気を遣っているためか、私のようなむさ苦しい人間とは別世界の人のように感じた。

こうして五人になったところで、オペラハウス横のスペースで飲んでから、場所を変えて飲みにいくことになり、全員でハイドパーク方面に向かって歩き出した。
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No  43

ライトアップ・シドニー

オペラハウス前でタクシーを下り、フェリー桟橋のある「サーキュラーキー」駅のほうへ歩いた我ら三人が、振り返って見た光景が下の写真。
夜空にくっきりとライトアップされたオペラハウスに対面して、夜のハーバーブリッジも荘厳で美しい。いずれもN君が苦心して捉えた作品だ。
ライトアップされた夜のオペラハウス

夜のハーバーブリッジ

K君の案内でフェリー桟橋をグルッと右に回り込み、ハーバーブリッジのたもとにある「ロックス」地区へと歩いて行く。
このあたりはシドニーで最初の入植が行われた場所だそうで、昔は治安が良くなかったらしいが、当時の倉庫や施設を修復して、カフェやレストラン街に生まれ変わり、今や有名な観光スポットとなっているようだ。

ロックスの一角にあるウォーターフロントレストランで夕食にする。
ビールで乾杯の後、私はサーモンソテー、N君達はオーストラリアの肉セットなるものを頼む。オージービーフ・ラム・ワニ・ダチョウなどオーストラリアンミートがテンコ盛りになっていた。
ダチョウやワニなどオージー産の肉盛り

9時も回った頃、K君の携帯が鳴り、仕事が終わったY君が彼の彼女を連れてオペラハウス前へ来てくれるにとになったので、ロックスから戻ることにした。サーキュラーキー駅のバックにそびえるビジネス街はまだ明るかった。
シティの夜景

オペラハウス横にあるバースペースは、何かのパーティがあったようで、凄い人混みになっていた。
オペラハウス前に停まっていた一台のクルマが、急に赤色灯を回しサイレンを鳴らして猛スピードで発進し、段差を派手な火花を上げながら越えて走って行った。覆面パトだったようだが、パーティ中の皆さんは何事もなかったように飲み続けている。

そこへY君と中国人の彼女が現われた。
実は、僕達は昨日、祝杯を上げてからの二軒目で彼女とも合流し、名前も顔も知っているのだが・・・。
話をここから先へ進めるにあたって、どうしても皆さんにお断りをしておかなければならない・・・。それは・・・う〜ん・・・やはり・・・ちゃんと話しておかねば・・・。
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