Wind of Queensland

トライアンフでオーストラリア!の次は、ハーレーでアメリカツーリング! 海外超初心者の中年ライダーが、海外エキスパートの後輩とともにバイクツーリング!凸凹コンビの行き当たりばったり旅日記。
No  127

Fly to Japan

ソウル・インチョン国際空港でのトランジット。
往路の3時間半に比べると、今回は1時間半だし、空港ビルも探検済なので、待合ロビーのソファーで、韓国のテレビ番組を見て時間を潰すことにする。

ちょうど釜山で開催されている「???音楽祭」の生中継をやっていた。
会場が、どうも港というか、海に近い屋外の会場のようだが、風が強いらしく、気の毒に全員が髪を振り乱して、すごい絵になっている。

さて搭乗時間。旅に出る前のチケット発券時に、このソウル⇒関空便が満席で取れなくて、キャンセル待ちになっていただけあって、席は中央4列の中寄り。大手旅行会社のツアーでも、ソウルで夕方まで遊べる、夜帰り便が人気らしく、500席近いB747でも、やはり満席だった。

19時過ぎに、KAL「KE721」便はインチョン国際空港を離陸。
往きと同じように、ちらし寿司が出て、音楽を聴いている間に眠ってしまう。
インチョンを飛び立って1時間50分後、午後9時少し前に関西国際空港に着陸。

ロサンジェルスを出発してから16時間近く経過しているわけで、西海岸時間だと明け方になる勘定だが、特に時差ボケらしきものもなく、スムーズに入国審査も終了。
ロスで荷物タッグの間違いに気づいたおかげで、荷物も無事に受け取れた。

関空1階の到着ロビーフロアに出てくると、家族が出迎えてくれた。
オーストラリアに次いで、ようやく2度目の海外旅行を無事に終えて帰ってきたので、
「どうだ、ひとりでアメリカまで行って帰ってこれたぞ」と自慢したかったが、よく考えると、カミさんはカタコト英語しか話せないのに、娘と二人だけで、2度もアイルランドまで行き、現地のツアーに参加したり、スイスの友達宅まで、ひとりで決めて勝手に飛んで行ってしまう人だし、バカにされるだけなので・・・やめた
駐車場まで、磯の香りがする湿った空気の中を歩くと、カリフォルニアの乾いた青空と砂漠の風景が、まるで別世界のように感じると同時に、また普段の日常に戻らなければならない現実が急に押し寄せてきた。
「ハーレーに乗るために・・・また頑張るか!」
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No  125

Fly to Koria

ロサンジェルス空港の免税店では、日本人のスタッフも応対していた。
久しぶりに聞く日本語・・・ス〜ッと自然に耳に入ってくる心地良さ。
英語も、こうなりたい!

出発案内の掲示板では、私が搭乗する「KE018」便にランプが点灯し始めた。もう受付開始時間になったが、シンガポール航空のカウンターには、まだN君は来ていない。

携帯に連絡してみると、まだ空港に到着していないとのこと。
直接、N君と話をしたかったが仕方がないので、今回も、お世話になった御礼を言い、またの再会を約束して、イミグレを無事に抜けて搭乗待合室に入った。

待合エプロンまで行く途中、ウラの誘導路を間近で見られる場所があった。
カンタス航空の747が、ちょうどトレーラーに牽引されていくところだったが、飛行機好きには良い撮影ポイントだろう。
トレーラーで牽引されるジャンボが間近で見られる

通路側の席が取れなかったので、出来るだけトイレに行く回数を抑えるために、利尿作用のあるコーヒーや紅茶をやめた上で、搭乗案内のアナウンスが流れてから最後のトイレに行った。

搭乗開始となり、これからソウルまで運んでもらうKALの747を眺める。知らない間に、ロスの空が曇りだしていた。
ソウルまで12時間余り

やはり満席で、私の席は機体後方の窓側3列席の真ん中だった。まぁ格安航空券で、日本まで3万ちょいで連れていってもらうのだから贅沢は言えないな。
エプロンを離れてから離陸するまで延々と長い誘導路を進み、離陸の順番待ちをしている間に眠ってしまっていたが、満席で離陸重量が重くなっている機体を、強引に加速させて、10日近く滞在したアメリカ合衆国から・・さよならした。

その後は、スムーズなフライトと、ボリュームある機内食を平らげて、映画を観ながら時間をつぶす。日本語字幕のある映画は限られていたが、ニコラス・ケイジ主演の「NEXT」という映画(日本でも今年の5月から公開されている)を観ていたら、舞台がラスベガスからアリゾナの砂漠地帯、ロスの街中と、今回のツーリングでも通過したところがあった。特にロスの街中シーンでは、私が一人歩きした通りで撮影されていたので「おっ、あの銀行前を走っていたんや」と、ハリウッド映画を初めて身近に楽しめた。

偏西風に逆らって、広い太平洋をひたすら西へ。ナビの画面で現在地を何度も確認するが、向かい風のため、往きよりも1時間以上時間がかかると思うと、余計遠く感じてしまうなぁ。

12時間後、10月14日、日曜日の夕方17:30、ソウル・インチョン国際空港へ着陸した。
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No  124

気になる手荷物タッグ

約束どおり、翌朝9時に、ジャスティン氏がホテルまで迎えに来てくれた。
25歳と聞いたが、とてもそうは見えない貫禄の彼は、日産自動車の仕事をしている関係で、愛車もエクストレイルだ。
N君がホテルの精算してくれている間に、荷物をクルマに載せながら、ジャスティン氏と初のアメリカ体験の感想などを話したりして待っていた。

ホテルから空港までは約10分ほどの距離。
ジャスティン氏の運転で、LAXの標識が見えてくると、これでアメリカを離れてしまうのが惜しくなってくる。
LAXへの入口

ターミナル入口で、クルマを一台ずつ停車させて、空港警察の検問があった。
9.11以降、たぶん毎日の日課になっているのだろうな。
エアポートポリスの検問

私は、お昼発の便なので、10時過ぎにはチェックインしないといけないが、N君の出発は私より2時間後で、まだ余裕があるため、ジャスティン氏と近くのショッピングセンターへ、お土産を買いに行くらしい。N君が乗るシンガポール航空のカウンターで、のちほど合流することにした。
このまま会えないかも知れないので、N君とは一応、再会を約し握手をして分かれる。


さてと・・・アメリカの空港で、慣れない出国手続きが、はたして一人で出来るのか。
まずは大韓航空(KAL)のチェックインカウンターを探して列に並ぶ。
カウンターにいた数人の女性は、すべて韓国の人ばかりのようだが、その中から私を呼んだのは、どうやら見習い期間中の研修生らしく、横に教育係の男性がついていた。パスポートを見せても英語で返ってくるので、二人とも日本語は分からないようだ。

何かイヤな予感がしたが、案の定、まわりのカウンターの人は、どんどん荷物にタッグを付けてもらって手荷物検査場へ移動していくが、この彼女、キーボードの入力を2〜3回ミスしているようで、あせっているのが分かる。通路側の席を希望したが、どうやら満席で取れないらしい。まぁ仕方がない。

ようやく手荷物タッグをもらい、今度は100mほど離れたところにある、×線検査の列に並ぶ。
ちょうど前に並んでいた人が日本語を話していた。何気なく、その人の荷物を見ると、"to KIX vo ICN"と表示された手荷物タッグが付いていた。私と同じように、ソウル・インチョン(ICN)経由で関空(KIX)へ帰る人なんだと、親近感を持ったが、ふと自分の荷物を見ると、"to ICN"となっている。"KIX"の文字がどこにもないではないか。
ひょっとして乗り継ぎではなく、ソウル止まりの荷物として処理されたということか?
急に不安になり、また遠く離れた大韓航空のカウンターへ戻り、また長い列に並んだ。
順番が来て、さっき処理した女性を指名すると、韓国語が出来ない私は、カタコト英語で手荷物タッグを見せながら「関西エアポート行きだが、これで良いのか」と確認した。
すると、顔色も変えずにキーボードをたたき、"to KIX vo ICN"と印字された新しいタッグを再出力した。

ほうら、やはり間違いだったんだ。関空へ荷物が回らないとこだったんでしょ。
困るじゃないか、気をつけてもらわないと・・・

ここで当然、「Sorry」と謝るとか、少しは、すまなさそうな顔をしてくれるものだと思っていたら、教育係ともども何故か笑顔のまま、チケットとタッグを手渡されただけだった。
あれ?なんか問題なさそうな感じだけど・・・あのままでも別に問題なかったってこと?いや、そんなことはないでしょ・・・ひょっとして照れ隠し?

まぁ、よく分からないが、これで手荷物タッグ問題は解決(・・したことにしよう)。
またしても、×線検査の列に戻って並び直す。
なんか並んでばっかだな。

ツーリングの間、バイクには荷物が載せられなかったので、会社向けのお土産は、まだ何も買っていない。あまり時間がないので、手早く買ってしまおっと。
それにしても、あの不思議な笑顔は何だったんだろう。
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No  123

アメリカツーリング・ラストナイト

30分ほどでホテルに着くはずが、まだダウンタウンの近くで足止め状態。
時計を見ると、現時点でクルマに乗ってから既に40分近く経っている。
確かに、ホテルまで、$50で握って、メーターで走っていないにしても、寄り道し過ぎだろ。

もう完全にナメられているのは分かった。とにかく早くホテルへ行けと命令したいのだが・・。
イライラしながら待っていると、ようやくヤツが戻ってきた。

怒りを伝えるんだから、もう日本語でも何でもいいや。
腕時計を、人差し指で何度も指しながら「一体、いつになったら着くんだ!」と怒鳴ると、こちらの心理状態が少しは分かったようで、「大丈夫、20分」という答えが返ってきた。

"何が大丈夫だ・・もう何でもいいから、早く行ってくれ"
しばらく走ると、フリーウェイが見えてきた。今度は、ちゃんとフリーウェイに上がって、「カープール・レーン(Carpool Lane)」を快調に飛ばしている。
着陸態勢に入った旅客機と同じ方向へ走っているので、どうやら西向きに走っているようだ。

フリーウェイを降りると、見慣れたイーグルライダーの店の前を通過し、宣言どおり約20分余りでホテルへ無事に到着。100ドル札を渡すと、室内灯に透かしてニセ札かどうか調べた上で、ちゃんと釣りをくれた。

ホテルの部屋に戻ると、まだN君は戻ってきていなかった。
時刻は21時を過ぎている。ようやく腹が減っていることに気がつき、非常食としてリュックに忍ばせていた、カロリーメイトをかじりながら日記をつける。
そういえば緊張して、ダウンタウンに到着してからずっと、写真も撮っていないことに気づいた。
タクシーの中の様子を収めておいたら面白かったのに・・・と、調子の良いことを考えるが、一時はどうなることかと思ったくせに、勝手なもんだ。
何事も無く戻れたことに感謝しよう。

N君たちは今頃、会社の仲間たちと楽しくパーティってところだろうなぁ。
こちらはアメリカ最後の夜のディナーが、カロリーメイトとは・・・情けない
シャワーを浴びて、ベッドで横になっていたら、いつの間にか寝てしまっていた。

日付が変わる頃、N君が戻ってきた。
彼は、ひとりでベニスビーチまで足を伸ばしたり、会社を見学したりしてから、仲間と一緒に中華を食べていたらしい。お酒も入ってご機嫌のようだ。(あ〜僕も中華が食べたかった!)

会社の仲間によると、ホテルからメトロを探して私が歩いていたあたりは、あまり治安が良くないところだったらしく、N君は心配して私の携帯に連絡をしてくれていたらしい。
まぁ無事に戻れたので結果オーライだったが・・・無知って恐ろしい

有難いことに、明日の朝、N君が中華を食べた会社の仲間、”ジャスティン”君が、ホテルまで迎えに来てくれて、空港まで送ってくれるらしい。
これで8時頃まで寝られると安心して、N君がベッドに入る前に、寝てしまった。

こうして、アメリカツーリング最後の夜、ロサンジェルスの夜は、平穏無事に迎えられた。
おやすみなさ〜い
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No  122

拉致られる・・・?

西に向かって走り出したタクシーが、ダウンタウンの南にあるホテルに向かうためには、左折しないといけないはずなのに、このドライバーは右折して北へ向かったのだ。

"アレッ?反対方向じゃないの?"
でも、ダウンタウンの北側にもフリーウェイが走っているから、渋滞を避けて、そこから回るのかな?・・・と思っていると、右手にある、大きなスーパーマーケットの駐車場へ入って行くではないか

"なになに?どこへ行くのよ"
・・・と、訳が分からないで前方へ体を乗り出していると、タクシーは駐車場で停車し、右手のスーパーの中から一人の男が走ってきて、勝手にドアを開けて助手席に乗り込んできた。

"誰なんだよコイツ?"
同じメキシコ系のようだが・・・乗り込んできた男と英語ではない言葉で話しを始めた。そして後ろを振り返り、私に向かって「コンバンワ、ゴメンナサイネ」と、たどたどしい日本語で話しかけてくる。
ドライバーは話をしながらクルマを発進させ、駐車場を出た。

"おいおい、こんなヤツを一緒に乗せて、どうする気なんだ?"
私の脳内コンパスでは、また東へ向かって戻っているはずだが、道が曲がりくねっているので、そのうちに方角は分からなくなってきた。

"ど、どこへ連れて行くんだよ〜いったい!"
だんだんと動悸が激しくなってきた
"ちょっと、ヤバい状況じゃない?"
しばらくの間、薄暗い住宅街のようなところを走っていたと思ったら、ある辻を右折して人けのない暗い通りで停車した。
もう、この時には心臓がバクバクして、持っていたリュックを握り締めていた。

"あ〜やっぱり、N君と一緒に行動すればよかった〜"
言葉も通じないのに、いっちょ前に一人歩きなんぞするんじゃなかった。
身ぐるみ剥がされるんだろうか・・・でも撃たれるのだけはイヤだ〜・・・でも100ドルしか持っていないのは知っているはずだ・・・なんとか命だけは助けてぇ〜・・・と頭の中がグルグル回りだし、もう観念するしかないと思った、その時に・・・乗り込んできたヤツがドアを開けてクルマを下りた。
そして外から私のほうを振り返って、「スミマセンデシタ〜」と言って、去って行った。

"ハァ?ナンダ?どういうこと?"
結局、友達を家まで送ってやった・・・って、そう言うこと?

ドライバーがクルマを発進させた後、フワーッと力が抜けてしまった。安堵感の中、後ろのシートに体を預けて、しばしボーッとしていたが、何で客が乗っているタクシーで友達を送るんだよ!段々とムカついてきた。

じゃあ、もういいから、早いとこホテルへ向かってくれ!
・・・と思っていると、今度は、道路沿いの小さなホテルの車寄せへ入っていく。
ドライバーは、フロントが見える玄関にクルマを横付けした。

「ノー、ノー、違う、このホテルじゃないよ!」とドライバーに言うと、手で制して、何やらテイクアウトの弁当が入ったレジ袋を提げて、一人でホテルに入っていく。
"今度は、いったい何なんだよ!"

見ていると、フロントで受付している女性に、弁当を渡しながら親しげに話しをしている。
さすがに温厚な私もキレてしまった。こいつ、客を何だと思ってるんだ!
"この野郎、ええかげんにせぇよ!"
しかし・・・この怒りを英語で・・・どう言えばいいんだ!
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No  121

ダウンタウン放浪記

時刻は18:30過ぎ、人通りも多い7thストリートを、ムービーカメラを片手に、東方向へ歩き出す。
空はまだ明るさが請っているが、街路灯も点灯し始め、ネオンサインやショーウインドウの明かりも、より鮮やかになって、行き交うクルマもヘッドライトを点けて走っている。

数ブロック歩いたところで、ビルと、ビルの間に見える裏通りを覗いてみた。
そこには洋画のワンシーンでよく見かける、大きなゴミ箱や、鉄製の非常階段が壁面を上から下りていたりする。真っ昼間だと何でもないのか知れないが、ダウンタウンのド真ん中にも、こんな暗くてダーティな雰囲気な場所があるんだと思った。

そういえば昼間に、バイクで通過したときにも、ある種、異様な雰囲気の街並みがあったのを思い出した。間違っても一人で入り込んではいけない場所だということだろう・・

「メイン・ストリート(Main St.)」という交差点の標識を見て、北へ曲がってみる。
ちょっと怪しげな店もある通りを歩いていたが、あるブロックに差し掛かったとき、何かヘンな匂いがする。生ゴミというか下水のような臭い匂いだ。

そう、匂いと言えば、渡米初日に空港から乗ったタクシーで、窓から入ってくる街の匂いが、日焼け止めオイルのような甘い香りがしていた。
後からN君に同意を求めてみたが「そうですかぁ?」と一蹴されてしまったので、その後は話題にもしなかったが・・・ロサンジェルスの匂い=甘い香り、というイメージが出来ていたのに・・・このあたりのヘンな匂いも、どこから匂ってくるのか・・・結局は、分からず仕舞いだった。

4thストリートあたりで、再び西方向へ曲がってみる。
ビジネス街らしく、お店らしきものはなくなった。
しばらくは街中でムービーを回していたが、別段、面白い景色もなく、階段状の広場に腰を下ろして、しばらく暮れていくロスの街を眺めていた。観光客らしき外国人も、私を真似て数段下に腰を下ろした。

そういえば、お腹がすいてきたなぁ・・・どこかで何か食べよう。
ぐるぐると通りを回っていて、結局、元のセブンスストリートまで戻ってきた。
メトロの駅近くにある、大きなショッピングセンター「メイシーズ(Macy's)」の中へ入ってみる。

案内板を見ると、奥にフードコートがあるみたいだ。
スポーツクラブで汗を流している人たちを横目で見ながら、奥へ向かう。
しかし、どこのお店もシャッターを閉め始めている。19時でみんな閉店ということか、意外と早いんだなぁ、残念

仕方ない、今日もハンバーガーでもいいやと思って、また街中をブラついてみるが、マクドナルドひとつない。
しばらく歩き回っていたが、さすがに疲れてきたのと、ホテルでシャワーを浴びて、ゆっくりくつろぎたい気分になったので、ダウンタウン探検は、このあたりで切り上げて、ホテルまで帰ることにした。

メトロは危険なので、タクシーで帰ろうとするが、手元には食事の時に崩そうと思っていた100ドル札が1枚しかない。大丈夫かな?
怪しいタクシーも多いと聞いていたので、ちゃんとしたところから乗ろうと、メイシーズの隣にある有名なホテル「シェラトン・ロサンゼルス・ダウンタウン」の乗り場へ行くと、ベルボーイが近づいてきた。

泊まっているホテルのパンフレットを見せて、ここまで行きたいと伝えると、1Fロビーで休んでいた、一人のドライバーを呼んでくれた。
小柄なメキシコ系と思われる、そのドライバーに料金確認。
事前に聞いていた、相場のUS$50と同じだったので、OKと言ってしまってから、言い値ではなく負けるよう交渉すれば良かったと後悔した

この100ドル札1枚しか持っていないと、ドライバーに伝えると、「OK」と言うので、ミニバンのような多人数が乗れる、デカいタクシーに乗って走り出した。

私が日本人だと知ると「コンニチワ、アリガトウ」など、彼が知っている日本語を披露したりして、「なかなか愛想が良いドライバーじゃないか」と思った数分後、このドライバーがとった行動に不信感が湧いてきた
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No  120

車内で、いきなり・・・

「メトロ・レールの車内には、私服警察官が見回りをしているが、夜間の利用は避けよう。」とガイドブックに書いてあったが、全列車に警官が乗り込んでいるとは思えない。
10分後、ノーウォーク(Norwalk)行きの、メトロ・グリーンライン(Metro Rail・Green Line)の列車がホームに入ってきた。
そうだ、最後尾の車両に乗り込もう。万一の場合には車掌に助けを求められるしね
最後尾だと安全だろうと思ったが・・

ところが乗車してみると、車掌室には誰も乗っていない。どうもワンマン運行のようだ。
・・ってことは、ひょっとしたら、一番危険な車両とも言えるんじゃないか

車内は空いていて、運よく座席に座れた。
ムービーカメラを持っていると、おのぼりさん丸出しなので、一旦リュックに収納して、小さなデジカメだけを手に持って周囲を観察。
車掌室のドアを見ると、「日本車輌」のエンブレムを発見。
何だか急に、この列車に親近感を覚えた。
急にメトロに親近感が湧く

フリーウェイと並行して列車は走り、高架駅のホームで扉が開くたびに、強い風とともに、ガーッという自動車の走行音と、着陸態勢に入った飛行機の騒音が列車内に入ってくる。

乗車して6つ目の「Imperial/Wilmington(インペリアル)駅」で乗り換えのため、高架のホームから階段を下りる。今度は地上の線路を走る、メトロ・ブルーライン(Metro Rail Blue Line)に乗る。ホームには既に乗車待ちの人々がいた。
ここから北へ10個目の駅が、ダウンタウン中心部の「7th/Metro Center(セブンス/メトロセンター)駅」だ。

ブルーラインの列車にも通路側に座れたが、発車してすぐ、メキシコ系の年配男性が、私のすぐ右斜め後ろの通路に立って、大声で演説をし始めた。
自国語の後に、英語でも再度スピーチしていたが、どうやらお金を恵んでくれと言っているようだ。
でも車内の誰もが無関心に車窓から外を眺めているだけだ。私も右へ倣えで、振り返らずに知らん振りしていたら、前方の車両へ、とぼとぼと移っていった。

車内に静けさが戻り、途中からクルマが走る道路と同じ路面に、線路が敷かれているようになったと思ったら、いつの間にか地下へ潜っていた。
しばらくして列車が停車したところが、ブルーライン終着駅のダウンタウン中心部、セブンス駅だった。
地下のホームから地上へ出てみると、街はもう夕暮れ間近となっていた。
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No  119

メトロの駅は・・・どこに

紹介されたホテルは、イーグルライダーから車で5分ほど、すぐ近くにあった。
送ってくれたタクシーの運転手によると、このホテルから西へ4つ目の信号あたりに、メトロの駅があると言う。このメトロに乗れば一回の乗り換えでダウンタウンまで行けるはずだ。

部屋に荷物を降ろして、窓から外を見ると、フリーウェイへ入る流入路が見えていた。
わざわざゼロ発進させる意味が分からない

見ていると、信号機があり、サーキットのピットレーンから出て行くレーシングカーのように、一台ずつ一旦停止して、赤から緑になるのを確認してから本線に出撃して行く。
そういえば、フリーウェイの本線を走っている時にも、何台ものクルマが、流入路の入口で、わざわざ一時停止しているのを見かけたのを思い出した。合流する側が、本線側の速度に無理矢理合わさせるということだろうか、意味が良く分からない。どなたか、ご存知の方、教えてくださ〜い

N君はチェックインして、すぐに出かけてしまったが、出て行くN君からビデオカメラを渡され、ロスの街を撮影してきてくださいという。
ベッドの上に寝転がり、ガイドブックの地図と、メトロの路線図を見ながら、ルートを考える。
ガイドブックによると、メトロは夜になると危険らしいので、明るいうちに出かけて、行きはメトロ、帰りはタクシーで帰ってこようと決めた。
時計を見ると夕方5時になっている、陽が落ちないうちに、中心部のダウンタウンに入ろうと、ムービーを手に、ではと・・リュックを背負って出発する。

ホテルから西へ10分ほど歩くと、4つ目の信号がある交差点まで来た。
なるほど高架が道路を跨いでいる。これがメトロの線路なのだろうか・・・しかし駅舎らしきものが見当たらない。
ちょうど、おじいさんが信号待ちをしていたので、「この近くに駅はありますか?」と聞いてみた。すると北の方角を指差して「ここからハーフマイル先にあるよ」と教えてくれた。
ハーフマイル・・・800m・・・えっ、このあたりじゃないの?まだ、そんなに先?仕方なく線路を左に見ながら歩道を歩いていくと、道沿いにモーテルが何軒も連なっていて、その横に酒屋があった。
ノドが乾いていたので、水とレッドブルを買って代金を支払っていると、「どこから来たの?どこまで行くの?」などと話しかけられ、店主の愛想も良かったので、念のため確認してみると、やはり、この先右側にメトロの駅があるらしい。左手に線路があるのに、右手に駅があるのか・・・まぁいいやと、礼を言って、また歩き出す。

前方に見えてきた高架の上を、列車が走っているのが見えた。
どうやらあれがメトロらしい。
と、するとメトロの線路だと思っていた地上の線路、これは何だったんだろう?

着いたメトロの駅には「アビエイション(Aviation)駅」と書いてあった。
この駅がロサンジェルス国際空港(LAX)の最寄駅になっていて、シャトルバスが空港とを結んでいる。
駅前ロータリーには、LAX行きのシャトルバスが発車を待っていた。”OneWay US$1.25”と表示してある券売機で切符を購入し、エスカレーターで高架に上がるとプラットホームだった。
メトロ・アビエイション駅

ホテルを出て、既に小一時間ほど経っていて、夕陽の影が長く伸びてきている。
時計を見ると、もう6時になろうとしていた。
行きもタクシーで行けば良かったかなぁ
さて、明るいうちにダウンタウンに着けるのだろうか
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